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月刊『センチュリー』取材日記

「ライ麦畑でつかまえて」

「ライ麦畑でつかまえて」の作者、サリンジャー氏が亡くなったとか。

新潮文庫と、その後、村上春樹さんが翻訳したものの2種類を読みましたが、それなりの年齢になって読んでしまったのが惜しく感じられました。学生時代に、流し読みだったり課題図書といった形ででも一読していれば、もっと違う感慨を得られただろうなという感想しかなかったものですから。

おそらく、不朽の名作などと呼ばれる、どうにかすると古典に分類されそうな作品は、学生時代に触れた方がいいのだろうと思うことがあります。ある程度の社会経験を持ってからと、そういったものがほとんどない状態で読むのは明らかに受け止め方が違いますし、一旦知ってしまった知識をなかったことにするのは容易ではありません。それだけに、「ライ麦畑でつかまえて」は惜しいことをしました。とは言え、学生時代は好奇心が恐ろしいほどに旺盛な時期なので、周囲に勧められても読まなかったりする可能性も高いのですが。
by nlwriter | 2010-01-29 09:51 | 本と映画
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